Hot Pepperミラクル・ストーリー リクルート式「楽しい事業」のつくり方
Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方
- 作者: 平尾勇司
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/05/01
- メディア: 単行本
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リクルートの「念仏」っていう営業戦略は経営学の本で読んだことがある。新規の受注を獲得するための行動をブレイクダウンして、行動に落とし込む。例えば1日1件新規受注を獲得する目標を立てたとして、成約率が5%だとしたら、一日20件お客さんに訪問すればいい。それを営業に念仏として唱えさせる。1日20件訪問とか。本当はもっといろんな要素があるんだけど、それは↓に詳しく書いてあるから読んでみて。
hase0831.hatenablog.jp
ただロジカルな経営戦略を立てるだけじゃなくて、事業戦略に感動とかパッションを求めるのがリクルートっぽくて良かった。私もこういう熱い仕事がしたくて転職したので、ぜひ自分の熱量で会社を動かしたいと思う。
最近よく思うのは、人は結局ストーリーで動くんだということ。心が燃えるストーリーがなく仕事をすると、私がなりたくなかったお金だけもらって上のいいなりになる仕事のできないおじさんになってしまう。この私の考えを改めて思い出したのが、↓の一文。リーダーとはなんぞやという文脈で書かれている。
リーダーとは物語を語る人だ。その物語は「この事業は何か?何を実現したいのか?」からはじまって、「実現した時の世の中、この組織、個人の姿」「その実現にむけて、一人ひとりの役割とチームの役割」そして「一人ひとりの仕事とその人の人間的成長」までがシンプルにつながっていく物語を語る。
あとこの本では、頭でっかちの企画ばかりして現場を知らない「企画坊や」を批判している。MBAホルダーで企画とか戦略大好きな私も、ともすれば「企画坊や」になってしまうので、現場やお客さんをよく知ってその上で事業を作りたい。「企画坊や」ではなく、頭も足も使う経営者になろう。
子供が産まれました
2人目の子供が産まれました。転職して新しい生活が始まって、2人目の子供が産まれて、ついに本格的に新生活が始まる感じがする。
転職したばかりで有給がほとんどないんだけど、有給を使って休ませてもらった。
子供たちの今後のためにも仕事を成功させて暮らしを安定させたい。
大企業の癖が抜けない
転職して1ヶ月が立った。最初の緊張が解けていい感じで仕事に慣れてきた。
もはや大企業ではないのでフットワーク良く自由に積極的に仕事をしていこうと考えて入社したんだけど、だんだん当初の気持ちが減ってきてしまった。
前の会社は何をするにも誰かの許可が必要で、挑戦することより失敗しないことを優先して仕事をしていた。
それが嫌で小さな会社に転職したのに、また失敗しないことを優先し始めている。長年染み付いた思考パターンや行動パターンはなかなか変えられない。
と言うわけで最近は仕事が始まる前に、今日は自由に主導的に仕事をするぞと唱えることにしている。
小さな会社だからできること
小さな会社で前例がないので、提案したことは大抵出来る。こう言う顧客に仮設段階だけど、こう言う仕掛けをして見たいとか言うと大抵やってみようと言ってもらえる。
前の大企業だと、抵抗勢力みたいなやつがいて、これを確認したのかとか、誰々の許可とったのかとか、色々言われて社内調整で時間を使って、途中で面倒になって挫折してしまうって事が良くあった。
大企業だと、チャレンジするより失敗しないことが大事なので、新しいことにあれこれ文句言って慎重にしてるっぽく振舞ってる人の方が、考えてるなって評価される傾向が高くて、取り敢えずチャレンジしようって気持ちより、とりあえず否定しようって気持ちが強くなるんだと思う。チャレンジするより、チャレンジ精神を否定してリスクをドヤ顔で指摘する方ができる奴っぽく思われる。
あと、そう言う失敗しないで行きて来た人の方が評価されていいポジョンにいることが多いから、何かやろうとしたらそう言う人に話を通さなきゃいけなくなる。
今の会社なら付き合うのもシードとかシリーズAとかのベンチャーなので仮説段階の話を持ってっても聞いてもらえることが多い。大企業同士だと相手も保守的だからこうは行かない。
こんな大企業で感じた不満を全て解消するほど自由にチャレンジングな仕事をしたいと思う。いい仕事に着けて幸せだな。イントレプレナーとして動き回りたい。
経営パワーの危機を読んだ
経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 三枝匡
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2003/03
- メディア: 文庫
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最初にこの本を読んだのは30代の前半だった。この本の主人公は36,7歳で子会社の社長について、経営者として鍛えられる。当初は、まだまだ先の話だと思ってたけど、30代後半に入ってしまった今の私にはぴったりだった。
この本ではしきりに30代で経営者としての経験を積んで苦労して乗り越えることが、その後のキャリアに重要だと書かれている。日本の大企業の30代は課長補佐とか課長とか経営者から程遠い立場で、社内調整に力を取られて、本当のキャリアを詰めない。
大企業に勤めていた経験からすると、その通りだと思う。どんな優秀な人でも、年功序列の壁を乗り越えていきなり事業をみるなんて経験はできなくて、中堅として社内調整とか関係者をうごかすための根回しとかに多大な労力を使っていた。
年功序列で偉くなった、引退間際の事業のトップから出された指示を受けた部長から、また指示を受けて、それを着実に実行するのが仕事みたいな人ばかりだった。そして30代後半から40代半ばを過ごしていく。その割にはトップからはオーナーシップを持てとか言われる。オーナーシップを持てる環境を与えられてもいないのに。そんな矛盾を感じながら、どうでもいいやと思って、目の前の仕事に忙殺される。
私は、設立まもない会社に転職して、事業を作ることができる立場にいる。社長にプランを提案できる立場にいるし、アントレプレナーに会うことも多くなって経営者の視点でビジネスを考えることができるようになった。
安定は捨てたが、自分の力を高めるチャンスを手に入れることができた。折り返した30代を悔いなく過ごせるように仕事に燃えようと思う。
最近仕事をしてて思うんだけど、一からビジネスを生み出す環境にいるので、何をしてもいいはずで、逆になんでもチャレンジできることには自発的にチャレンジしていかなければいけないのに、昔の癖で誰かにこれでいいのか確認したくなってしまう。正解なんて誰も知らないし、マニュアルがあるわけでもない、失敗しない人が偉くなる会社でもなくて、自分で成功しなければ会社がなくなるかもしれないんだから、自由に起業家のように動こうと思う。
大企業からベンチャーに転職して良かったこと
ベンチャーに転職して半月経ったので考えていることを書いてみる。
経営者と直接話ができる
先日社長に呼ばれて、私が担当するミッションの進捗を直接レポートするように言われた。プレッシャーはあるが、こういう仕事をしたくて大企業をやめたので一つ夢が叶った。前の大企業で社長と直接会話したのは約10年で2秒くらいなので、ものすごい変化だ。
アントレプレナーと交渉できる
付き合う相手もベンチャー企業が多くて、有名なベンチャーの社長に会って交渉の進め方とかを間近でみることができる。今までは大企業の担当者として、大企業の担当者に会うことが多かった。どんな大企業の人でも所詮はサラリーマンで、起業家とは違う。起業家と対等に話をできるように自分も成長しなければいけないと感じる。
心が変わった
自分次第で会社の将来が変わるという気持ちになった。自分がやらなければ未来がないので、安定感は無くなったけど、安定のために生きているわけじゃない。今ままで土日は休む日だったけど、土日も家で仕事をしている。いやいや仕事をしてるのではなくて、仕事が楽しくて仕方ないという気持ちになった。そのうち壁にぶち当たるかもしれないけど、熱狂があればやっていけるという確信がある。新しいことを生み出すのは、1人の孤独な熱狂である。
そんな感じ。じゃあの。