自分語り4 大学1回生
そんなことで京都の私大に入学した。世界が滅ぶ前に童貞を捨てたかったってのもこの大学に入学した理由だけど、この大学には映画学部があったので、日芸には行けなかったけどサークル活動で映画を取ろうと思ったことも理由の一つ。
入学して映画部に早速入部した。ついでにモテたかったので軽音部にも入部してバンドも始めた。
(今考えると映画と童貞脱却の二つを追おうとしてるんだな。)
あと早稲田と日芸も諦めきれなかったので、仮面浪人して次の年も受験をすることにした。
ついでに塾講師のバイトと家庭教師のバイトもした。こんな感じでやることが満載な学生生活を送るようになった。
映画部の当時の部長は、インディーズ映画のコンテストでグランプリを取った人で、今もプロの映画監督として活躍している。そんな才能に溢れた人がいた映画部だったけど、私はすぐやめることになった。メンバーは俺サブカル好きです、みたいな、今でいうと永野さんの「ゴッホより、普通にラッセンが好き」みたいな人たちが多くて、お前それ無理して人と違うことやってない?って感じの人が多くて、溶け込むことができなかった。ある時みんなで話をしている時に、サブカル好きっぽい先輩が、俺好奇心が強すぎて自分のうんこ食ったことあるって自慢げに話してて、もう限界だと思って、映画を一本も取らずに幽霊部員になってしまった。
バンドの方は1年くらい続けた。男3名、女2名のバンドをくんでたんだけど、男女混成バンドにありがちな男女のゴタゴタがあって解散した。ちなみに私は蚊帳の外で恋愛のいざこざはなかった。恋愛したかったんだけど。
6年間の男子校生活から解放されて、次はどうしてもDTを捨てたかったので、オシャレに気を使うようになった。その頃無造作ヘア的なものが流行ってたので、無造作パーマをかけることにした。間違えて床屋に行ってパーマをかけたら、大失敗してワカメみたいな髪になった。授業のとき、「あいつの頭失敗パーマじゃない?」みたいなヒソヒソ声が聞こえて死にたくなった。
次から美容院に行くようになって見た目は改善した。金髪でロン毛でパーマという外観になった。自分の中ではイエモンの吉井和哉を意識していた。
夏休みの後、待望の彼女ができた。友達が河原町でナンパをして年上の彼女を作った。その彼女が友達を連れてくるので一緒に飲もうと言われて、大学の近所のバーで一緒に飲んだのが出会いだった。その後、何回か友達のカップルと一緒に遊ぶことになって仲良くなって、付き合うことになった。当時の私は19歳で相手は26歳だった。初めての彼女がいきなり7歳年上でいろんなことを教えてもらった。6年間の男子校生活で抑圧されてきた私は欲望を解放して、それはもう猿のようにやりまくった。温泉旅行に行った時は、朝まで7回くらいやって、合体している最中に中居さんが掃除に部屋に入って来た事もあった。
当初は幸せの絶頂で学生生活をエンジョイしてたけど、チャキチャキの元童貞と大人のお姉さんの恋が長続きするわけもなく、半年くらいで振られた。振られた後は数週間打ちひしがれて過ごしたけど、だんだん立ち直って来た。
次の年、早稲田を受けたんだけど、学生生活が楽しすぎて勉強していなかったのでもちろん落ちた。落ちたからには、京都での学生生活を楽しもうと決意した。当時は、映画部もやめて、軽音部もやめて、次に何しようかって感じだった。
ちなみに学校にも馴染めてなかったので、友達は3人くらいしかいなかった。彼女と別れてから寂しくてそのうちの一人とずっと遊んでた。Kとしよう。
ポイント
・大学生活を謳歌していた
・脱DTに成功
・大人の世界を知り始めた