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36歳からの転職ブログ

転職成功までのプロセス、転職エージェントの感想、30代での転職の苦労、キャリア感、大企業から脱出する心構え、その他諸々について書いています。 新卒で専門商社(3年)→財閥系一部上場メーカー(9年)→ベンチャー

自分語り9 就職について

自分語り

私が就職活動をしたのは2003年だった。最悪の時よりはましになっていたが、まだまだ就職氷河期真っ最中。何社か受けたが全て落ちてしまった。そもそも私が就職活動を開始した9月にはほとんど募集は終わっているので求人も極端に少ない。当時まだ六本木ヒルズに入っていた駆け出しの頃の楽天に応募して書類が通ったので面接に行ったことを覚えている。六本木ヒルズの中に入れたのが嬉しかった。9月の募集は海外の大学に留学してた人向けらしくて当然落ちたけど。

普通の企業はもう入れないから、先物取引の会社とか今でいうブラック企業に行くしかないかなと思い始めたとき、祖父から会社を紹介するから面接を受けてみないか、との話があった。要はコネ入社のお誘い。即座にお願いすることにした。

紹介された会社は財閥系メーカーの子会社の専門商社だった。祖父は昔、親会社から子会社の役員として出向しており、コネがあった。言われた通りに面接に行って、簡単に通った。これで私の新卒時の就職活動は終了。こうして私はコネで何をやっているかよく分からない会社に入社することになった。

その時は働きながら脚本を書いたり、小説を書いたりして、何かの賞に応募してプロの作家になろうと考えていた。先物取引とかの超絶ブラック企業への入社も覚悟していたので、それよりに比べれば天国だった。

同期は5人だった。大卒の専門職が3人、高卒の事務の女の子が1人、もう1人は私と同じく親が親会社にいてコネで入社した女の子が1人。私をいれて合計6人だった。

正式ルートで入社した同期は試用期間があり3ヶ月か半年間か正社員扱いではなかった。それに比べて私は最初から正社員扱いで、祖父は会社の元役員という立場で、特別扱いをされていた。同期には後ろめたい気持ちや申し訳ない気持ちがあった。

研修が終わって配属された部署は、建築資材の営業で、親会社の製品を工事業者に売ることだった。初めて触れるビジネスの世界は新鮮で刺激的だった。会社の先輩たちはビジネスマンというよりは商売人だった。お客さんに日参して毎日の工事に必要な資材の注文を取ってくる。私もコネ入社という負い目があるのでとにかく頑張って仕事をした。遅くまで残業している人が偉いって風潮があったので、とにかく長時間労働をした。

仕事は忙しかったけど楽しかった。劇団でハイパーブラックな環境で働いていたので長時間労働や激務も全く気にならなかった。劇団時代は無償でむしろ自分たちでお金を出して公演を行なっていたので、働いてお金もらえるなんて最高だった。辛かったのは飲み会だった。当時の上司が酒好きで毎晩のように飲みに付き合わされた。酒が強い方が仕事ができる的な価値観がまかり通っていて、体質的に飲めなくても飲んで吐いてを繰り返せば強くなると思われてたので、とにかく最初の数ヶ月は吐くまで飲まされてた。

しかし、何回飲んでも強くならず、頭は痛くなるし、気持ち悪くなるし、お金はかかるしで、飲み会だけは好きになれなかった。

入社して3ヶ月目のある日、役員から話があると言われて呼ばれた。親会社に出向するように言われた。人手がないので、子会社から出向させた社員に、子会社の営業担当をさせたいという考えらしい。それまでも研修の一環として、数ヶ月親会社に出向して勉強するという制度があるんだけど、その一環だった。

こうして私は専門商社から出向者として一部上場企業で働くことになった。親会社は別世界だった。自分の会社は商売人って感じだったが、親会社はみんな一流大学を出たエリートサラリーマンたち。仕事の仕方もスマートで商売というよりはビジネスをしていた。子会社では町の工事屋さんを相手にするが、親会社では工事系の上場企業を相手にする。

私は親会社のメーカー営業として、自分の会社の営業とセットでお客さんを回った。ここでも長時間労働をした。22時以降は残業禁止だったので、毎日22時まで働いた。足りない分は家に持ち帰って仕事をした。家に帰る時間ももったいないので、梅田の漫画喫茶に泊まって仕事をしたこともあった。

とにかく誰よりも働いて、会社も評価して来れた。最初は1年間の出向期間だったが、出向期間が延長になった。2年目もよく働いて、再度出向期間を延長した。3年間親会社で働くことになった。そのうち、私を子会社から引き抜いて社員にしたいとう話が出てきた。実際当時の部長が子会社に交渉しに行った。子会社のトップは、優秀な人間を親会社に引き抜かれるのは、社員のモチベーションに関わるということでNGとなった。

引き抜きたいという話を聞いたことがあるので、私も親会社に転籍できる可能性があるんじゃないかと心の中で思いながら仕事をしていた。が、この話を聞いて可能性がなくなったことを知って、3年目で次の延長はないと思うようにもなって、転職を考えるようになった。

上場企業で大きな仕事をしたいってことと、コネ入社って負い目があったこと、などなどが理由だった。そして密かに転職活動を始めた。