いつまで大企業で消耗してんの?

転職成功までのプロセス、転職エージェントの感想、30代での転職の苦労、キャリア感、大企業から脱出する心構え、その他諸々について書いています。 新卒で専門商社(3年)→財閥系一部上場メーカー(9年)→ベンチャー

自分語り6 大学4回生 プロになろうとした

劇団のルールで3回生の冬を最後に引退しなければいけない。その日は年末だったと思う。最後のステージを終えて、打ち上げが終わって、後輩たちに送り出してもらって、全情熱を傾けた劇団に明日から居場所がなくなる、今までは目の前の公演に向けてがむしゃらにやって来たけどそろそろ将来のことも考えないといけない。

打ち上げ会場だった居酒屋を出て、当時付き合ってた彼女と一緒に夜の道を歩いてる時に、なんとも言えない虚無感が襲って来た。人生の目標を失ってしまったような虚無感だった。彼女が横で何か話してたけど、何も頭に入ってこなかった。明日から何を目的に生きていけばいいのかわからなくなった。反対に演劇ってここまで自分の中で大きくなっているんだってことにも気づいた。

次の年からは4回生になるので、そろそろ就職も考えないといけなかった。しかし、その時すでに留年が決まっていたので、モラトリアムはあと1年あった。

無力感を抱きながら、私は自分で劇団を作った演劇を続けようと考えた。当時は卒業してもフリーターをしながら演劇を続けている先輩が何人もいた。自分も同じ道を進もうと考えた。仲間に話をした時に一緒にやろうと言ってくれた仲間が2人いた。合計3人で劇団を立ち上げることにした。

まず留年することが決まっていたので、大学にサークル登録して、学園祭で芝居をやるってことで補助金をもらって、旗揚げ公演を行った。私は代表となって作家兼演出家を担当した。

こうやって思い出しながら書いていると大学時代の私のバイタリティはすごい。起業家みたいな感じだと思う。理想を持ってて、劇団を大きくするっていうビジネスプランも持ってて、仲間を集めて、大学から資金調達して。

4月ごろから活動を開始して旗揚げ公演は9月だった。それまで脚本を書いて、仲間を集めて、稽古をして公演に備えた。