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いつまで大企業で消耗してんの?

転職成功までのプロセス、転職エージェントの感想、30代での転職の苦労、キャリア感、大企業から脱出する心構え、その他諸々について書いています。 新卒で専門商社(3年)→財閥系一部上場メーカー(9年)→ベンチャー

自分語り5 大学2回生〜3回生 演劇の日々

暇なのでKの家に入り浸ってた。昼は授業に行って、時間が空いたらKと公園でキャッチボールしたり、ゲームしたり。そして夜になってビデオを見ながら寝る。こんな生活を続けていて、これではダメだと思うようになった。

大学2年目の四月になっていた。彼女にも振られたし、早稲田も落ちたし、映画部もやめたし、とはいえ映画への情熱は捨てられないし。そんな時に思い出したのが、一回生の時に学校の小ホールでみた演劇サークルがやってた演劇だった。初めて演劇を見たけど面白くて印象に残っていた。当時はその中に自分が入るとは思いもしなかったけど、未来を見失っていた私はその劇団に体験入部してみることにした。1人では怖かったのでKを誘って。

当時の私は金髪でロン毛で真っ赤なスタジャンなんかを着てて、とても浮いていたけど、公演に参加することでどんどん仲良くなっていき、自分の居場所だって気がしていた。

春夏秋冬の年四回公演を行う。一回の公演までの準備期間は2,3ヶ月。役者はオーディションで選んで、公演参加者はみんな何かのスタッフの仕事をやる。公演期間は大学の授業が終わる5時くらいから練習を貸しして8時くらいまで行う。8時以降は自主的に残って稽古する。22時くらいに稽古が終わって、その後仲間と学校の近くの定食屋で食事をして、24時前くらいに帰る。昼間はキャンパスで公園のビラ配り、午後はたまに授業に出て、それ以外は部室にこもってスタッフワークをしたり、セリフを覚えたり。今話題のブラック企業顔負けのブラックな日々を過ごしていた。しかもお金はもらえず、むしろ公演参加費用を数万円出してた。参加費用はチケットで返ってくるので、このチケットを友達に売ることでお金は回収していた。が、そんなに友達いないのでいつも持ち出しだった。

土曜日も同じような生活をして、日曜日は稽古が休みなので、バイトをする。授業はごくたまに気の向いた時に出席する。結局私は二回生の夏から参加して、三回生の冬の公演まで1年半ずっと公演に参加し続けた。
公演の1週間前は、舞台を仕込むので1週間ほとんど劇場にこもって、舞台の設置、リハーサル、なんかを行なった。今考えると本当によくやってた。超絶ブラックだったけど、持って生きようのない情熱をぶつける対象ができて、本当に楽しかった。同じく、いい芝居を作ってお客さんを楽しませたいって目的を共有した仲間と全精力を投じる。これほど楽しいことはないと思う。

私は今もこの時の魂が燃えるほど打ち込めるものを仕事に求めているんだと思う。

大学時代はバイトしてそのお金で海外旅行して視野を広げました(ドヤ顔)みたいな人とは違う学生生活だったけど、今思うとここまで全力で生きた期間を過ごせたのは大きな財産だ。

ただ問題があって、本気で演劇をやればやるほど授業に出なくなるので、私を含め、仲間たちはほとんど留年した。8年間大学に通い続けた先輩なんかもいた。