いつまで大企業で消耗してんの?

転職成功までのプロセス、転職エージェントの感想、30代での転職の苦労、キャリア感、大企業から脱出する心構え、その他諸々について書いています。 新卒で専門商社(3年)→財閥系一部上場メーカー(9年)→ベンチャー

海賊と呼ばれた男

12月に入ってそろそろ辞める時期が近づいてきた。退職について社内の決裁もおりたらしく、そろそろ社内に発表がある。
ついに本当に辞める時が来た。

というわけで、徐々に有給を消化している。

昨日も有給をとった。午前中は子供を保育園に送りに行って、カフェで少し仕事とネットをして、午後は映画を観に行った。
デスノートを見たんだけど、かなりイマイチだった。
デスノートが6冊あるんだから、初代デスノートみたいな駆け引きとか頭脳戦が6倍くらいあるのかと期待してたけど、
ほとんどなかったね。大場つぐみにシナリオ書かせるべきだね。

その後はカフェで読書。
海賊と呼ばれた男を読破した。

出光興産を創業した出光佐三をモデルにした小説。
戦後の日本の石油ビジネスを牛耳ろうとする欧米の石油カルテルと戦って、日本の復興のため石油を供給し続けた経営者の話。

次の仕事へのモチベーションを高めるために読んで見た。戦後から高度経済成長期まで日本を立て直して、今の我々が生活する平和で豊かな社会を作った人たちのストーリーで、これから希望と理想に燃えて働く自分に重ね合わせて読んだ。

出光っていうと昭和シェルとの合併しようとしてたけど、創業家が反対してもめていることが何回かニュースになってた。
president.jp


これを聞いた時に、創業家の引退した老害が何を言ってるんだと思ってたんだけど、この本を読んで考えが変わった。出光には外国資本を入れずに、純粋な日本企業として、石油メジャーと戦って来たって歴史があるし、社風も出光佐三の社員を家族として扱うって言う大家族主義が貫かれている。これが実質外資に支配されている会社と一緒になって、うまく融合できるのか。確かに石油業界は厳しくなっているが、合併が解なのか?もっと経営陣は本気で考えろってことを創業家は言ってるんだろうな。

大家族主義って日本の悪いところのように言われることもあって、昔は私も忌み嫌ってたんだけど、今は本当に素晴らしい文化だと思う。私の会社も財閥系でどんなに不況になっても絶対に人は切らなかった。その弊害で窓際族なおっさんが発生して若手が希望を失って転職するってこともあるんだけど、人を切らないってことだけは今後も続けて欲しい。

この本の中で出光さんが、アメリカ人から出来の悪い社員がいた場合どうするのか?と質問を受けて、家族に1人くらいできの悪い子供がいる。そんな子供こそできるようにみんなで支援すべきだろう、って回答するシーンがある。窓際にする前になんとかしなきゃいけないんだよな。

まあ、そんなことを考えた休日でした。じゃあの。